本学医学部附属病院小児科の星野真介講師が、「第9回インド川崎病学会全国学術集会」にて川崎病に関する招待講演をおこないました
2026年9月12日(土)~13日(日)、当院小児科の星野講師が、「第9回インド川崎病学会全国学術集会」にて川崎病に関する招待講演をおこないました。
本学術集会は、マニプール小児科学会(Pediatric Association of Manipur)の協力のもと、インド川崎病学会(Indian Society of Kawasaki Disease)が主催するもので、インド・マニプール州インパールのClassic Grande(クラシック・グランデ)で開催されました。
今回は、「川崎病研究の最前線をさらに進める―精密治療への道(“Advancing Frontiers in Kawasaki Disease: Path to Precision Therapy”)」をテーマとして開催され、インド各地から小児科医、小児血液専門医、循環器専門医をはじめとする各分野の専門医が参加しました。
日本からは川崎病の発見者である故・川崎富作博士の娘である川崎つぶら氏と星野講師がInternational Facultyとして参加し、インドの臨床医、研究者、学術者らとともに、川崎病の発症メカニズムや最新の治療法等について活発な講演・討議を行いました。
川崎病は、乳幼児に多くみられる原因不明の血管炎で、放置すると冠動脈に病変(瘤)を残すことがあります。免疫グロブリン(IVIG)などの標準治療に反応しない重症例に対し、本学医学部附属病院の小児科では2014年から血漿交換療法を実施してきました。本講演にて星野講師は、自身が経験した25症例の解析結果から、「発症9日目までに血漿交換を開始できた症例では、ほぼ全例で冠動脈病変の残存を防げた」という知見を報告しました。治療のタイミングこそが長期予後を左右するという、国際的にも数少ない単施設での臨床データに基づく知見であり、現地の医療関係者からも高い関心が寄せられました。
今後も当院では、川崎病をはじめとする小児難治性疾患に対する先端的な医療の実践と研究を推進し、国内外の医療発展に貢献してまいります。
(当日の様子は現地の有力紙「Poknapham(2026/9/13)」にも掲載されました。)