令和2年度 基礎と臨床の融合研究シンポジウムを開催しました
3月9日(火)、本学臨床講義棟(臨床講義室1)において、基礎と臨床の融合研究シンポジウムを開催しました。今回は、対面及びZoomとのハイブリッド方式で開催し、計85名の教職員が参加しました。
本学では4つの特色ある研究(1.神経難病研究、2.がん研究、3.生活習慣病研究、4.サルを用いた医学研究)を重点研究プロジェクトと位置付け、基礎・臨床の枠を超えた研究活動の推進に取り組んでいます。
今回のシンポジウムでは、各重点研究プロジェクトの第3期中期目標期間に実施した基礎・臨床融合の研究テーマと実績、第4期に推進する基礎・臨床融合の研究テーマと展望について講演があり、活発な意見交換がなされました。
最後に、上本学長より、「今年度はコロナ禍の影響によりシンポジウムの開催を自粛せざるを得なかったが、来年度には基礎・臨床の融合研究をより活発化することができるよう研究発表の場を多く設け、社会実装につなげるアイデアを提案してほしい」との挨拶があり、閉会しました。
演者・演題は次のとおりです。
◆神経難病研究プロジェクト
1.認知症に対する分子標的創薬とバイオマーカー開発
(神経難病研究センター センター長・教授 西村 正樹)
2.アルツハイマー病の病態解明と診断・治療薬の開発
(神経難病研究センター 准教授 柳沢 大治郎)
3.ヒト変異型FUS遺伝子発現によるALSモデルサル作成の試み
(生理学講座(統合臓器生理学部門) 教授 等 誠司)
4.遺伝子改変モデルカニクイザルの作成系の確立と解析
(動物生命科学研究センター 教授 依馬 正次)
◆がん研究プロジェクト
1.カニクイザルを用いたがん研究とヒトの腫瘍を用いたゲノミクス研究の融合プロ ジェクト
(生化学・分子生物学講座(分子生理化学部門)教授 縣 保年)
(先端がん研究センター センター長・教授 醍醐 弥太郎)
◆生活習慣病研究プロジェクト
1.第3期中期計画における生活習慣病研究(疫学・基礎)の概要と第4期中期計画 への展望
(アジア疫学研究センター センター長・教授 三浦 克之)
(生化学・分子生物学講座(分子病態生化学部門)教授 扇田 久和)
◆サルを用いた医学研究プロジェクト
1.遺伝子改変サルの作製 ー 第3期の実績と第4期の展望
(動物生命科学研究センター センター長・教授 等 誠司)
2.カニクイザルを用いた新型コロナウイルス研究
(病理学講座(疾患制御病態学部門) 教授 伊藤 靖)