日程
2021.03.05

令和2年度滋賀医科大学女性研究者賞を授与しました

3月5日(金)、本学学長室において、令和2年度滋賀医科大学女性研究者賞授与式を挙行し、同賞を受賞した消化器外科・貝田佐知子講師(学内)に、上本学長から表彰状及び副賞(報奨金)が授与されました。

この賞は、次世代の女性研究者のロールモデルとなるよう、女性研究者の優秀な研究活動を表彰し、本学の研究活動を活性化することを目的として、平成25年度に創設されたものであり、これまでに11名に授与しました。8回目となる今年度は、学内から5名の応募があり、女性研究者賞審査委員会における審査を経て、受賞者を決定しました。

審査は、代表論文の独創性や発展性に加え、発表論文、学会活動及び研究費の取得状況などの研究活動全般についての評価を中心に、教育・診療・地域貢献などによる本学への貢献も勘案し、厳正に行われました。

受賞理由

受賞者は、胃・食道等の上部消化管を専門領域とする消化器外科医として、消化器系がんの診断と治療に関して、高分子ナノミセル含有ドラッグデリバリーシステム(DDS)や高分子ポリマーを用いた腫瘍の診断技術など、基礎から臨床応用まで幅広くかつ独創的な研究に従事してきた。競争的資金として科研費(日本学術振興会)を継続的に取得しながら、5編の筆頭著者論文を含め30編の英文論文を発表しており、代表論文(※)では、腹腔鏡下胃切除術後の肝障害を術前CTで予測する手法を示し、臨床に直結した研究で成果をあげている。
また、日本内視鏡外科学会のロボット支援手術プロクター資格を取得し後進の指導にあたっているほか、医学部医学科の臨床実習後(Post-CC)OSCEの問題作成や模擬患者トレーニングをはじめ試験の実施・評価に携わるなど、研究のみならず診療、教育の全般にわたる活躍を総合的に評価し、令和2年度滋賀医科大学女性研究者賞を授与するものである。

※代表論文
(論題)
A Novel Technique to Predict Liver Damage After Laparoscopic Gastrectomy From the Stomach Volume Overlapping the Liver by Preoperative Computed Tomography

(掲載誌)
World Journal of Surgery 44; 3052-3060, 2020

写真:上本学長から貝田講師(学内)へ表彰状を授与

上本学長から貝田講師(学内)へ表彰状を授与

写真:受賞者と学長、遠山理事

後列左から、遠山理事(研究・企画・国際担当)、尾松学長補佐(男女共同参画担当)
前列左から、上本学長、貝田講師(学内)