日程
2018.10.22
JICA研修「アフリカ仏語圏地域 妊産婦の健康改善(行政官対象)」の研修生が来院しました。
一昨年から当院で受け入れているJICA研修「アフリカ仏語圏地域 妊産婦の健康改善(行政官対象)」(国立国際医療研究センター(NCGM)実施)も今年で5回目になりました。今回はアフリカの8カ国から、保健行政機関で母子保健分野に携わる総勢8名の医務官、医師、保健所長、助産師等が、約2週間に渡る研修の一環として本学総合周産期母子医療センターを訪問しました。
研修では、病院長室へ表敬訪問後、総合周産期母子医療センター 髙橋特任教授による滋賀県における周産期医療の現状についての講義が行われ、妊娠リスクスコアの活用方法について等、研修生との活発な質疑応答が交わされました。
講義終了後は附属病院内のMFICU(母体胎児集中治療室)とNICU(新生児特定集中治療室)の見学を行いました。MFICUでは、緊急帝王切開で娩出までの時間について質問があり、鈴木病棟医長からの「超緊急帝王切開を選択した場合、帝王切開決定から児娩出まで最短で11分、おおよそ15分程度で娩出可能」との回答に対して大変感嘆されていました。また、LDR(陣痛分娩室)でのfree style分娩についても説明があり、とても人間らしい素敵なお産ができる設備だと、感心されたご様子でした。NICUでは、日本における典型的な早産の原因、早産児の予後、新生児治療とそのケアについての質問が積極的に行われました。
本学の医療スタッフも今回の研修受け入れを通して、研修生の周産期医療に対する熱意を感じるとともに、大いに刺激を受けました。