全学あげての大規模な地震防災訓練を実施しました。
本学では、9月1日(金)に約300名の学生・教職員が参加し、湖南広域消防局南消防署署員及び大津市消防局東消防署署員立ち合いのもと、15回目となる地震防災訓練を実施しました。新型コロナウイルス感染症の影響からこの数年は机上訓練としていましたが、今年度は4年振りの実動訓練となりました。
琵琶湖西岸断層を震源とするマグニチュード7.8、震度7の直下型地震(本学は震度6強)の発生により、建物の一部が損壊、多数の負傷者等と一部の病棟では火災が発生したとの想定の中、自らの安全を確保した上で、迅速に災害時初動体制に移行するための一連の対応行動を身に付け、附属病院の患者さん、学生、教職員等の生命身体の安全確保を図るべく行動しました。
災害発生に伴い設置された災害対策本部・病院本部では、各部署から集められた情報からトラブル等への対応指示やフォロー等に加えて、BCPに基づき災害発生時の各班等での災害時優先業務の進捗状況や問題点の確認及び把握を行いました。
病院玄関では様々な症状を訴える患者役の学生がストレッチャーなどで運ばれ、治療の優先順位をつけるトリアージ訓練を本番さながらに行いました。
引き続き実施した避難訓練には、各病棟から医師、看護師が参加し、病棟の模擬患者を階段避難車(イーバックチェア)に乗せて、実際に階段を下りて避難場所へ搬送するための搬送訓練を行いました。
最後に、消防署員の指導による水消火器の操作訓練と屋内消火栓の放水訓練を行い、消火器や屋内消火栓の仕組みや使い方、使用上の注意等について理解を深めました。また、湖南広域消防局から派遣された地震体験車両により過去の大地震を体験し、防災意識を更に高めることができました。
[訓練項目]
①災害対策本部・病院本部の設置・運営
②学内全部署の被災状況・安否確認
③負傷者搬送
④トリアージ
⑤初期消火(模擬)
⑥入院患者(模擬患者)避難誘導・搬送
⑦ボランティア登録
⑧情報収集・伝達(トランシーバー使用)
⑨BCPに基づく災害時優先業務進捗状況等確認
⑩屋内消火栓放水・消火器操作 他