公立甲賀病院について
概要:地方独立行政法人 公立甲賀病院(34診療科・413床)
公立甲賀病院は、滋賀県の東南部に位置する甲賀保健医療圏(甲賀市・湖南市)における中核的な病院(国保診療施設)として、急性期から回復期、慢性期に至る幅広い地域医療サービスを提供しています。
昭和14年6月に旧甲賀郡各自治体の組合立病院として開設された後、昭和56年4月からは「公立甲賀病院」と改称され、平成31年4月からは経営形態が地方独立行政法人となりました。
滋賀医科大学と公立甲賀病院組合は、地域医療を組織的に確立することを目的として令和2年2月13日に協定を締結し、地域医療を活性化するために公立甲賀病院に滋賀医科大学地域医療教育研究拠点の活動拠点を設け、地域における医療活動を通して、地域医療を担う医師に対する教育及び地域医療を担う医師の養成と確保に関する研究を行っています。
滋賀医科大学の役割
- 地域医療の支援
甲賀・湖南地域の医療を支えるため、安定した医師の派遣を行い、良質な診療を行うとともに、24時間体制で時間外・救急診療への対応を行っています。また、訪問看護・訪問診療を強化し、増加する在宅看取りへの更なる対応など、地域に根差した医療サービスを拡充しています。
- 持続的な医師の養成と確保
公立甲賀病院を本学の「第4教育病院」と位置づけ、医学部学生の臨床教育、初期研修医・後期研修医(専攻医)の指導、卒後医師の実地研修等を行い、医師の総合診療能力の向上に努めています。
公立甲賀病院医師等一覧
学生の臨床実習について
本学医学部第4・5学年の臨床実習では、公立甲賀病院において内科系の4週間の診療参加型実習を行っています。公立甲賀病院での臨床実習は、一般的な内科系各科の診療に参加するだけでなく、NST(栄養サポートチーム)や褥瘡の多職種カンファレンス・回診への参加や、緩和ケアラウンドや訪問診療への同行など、地域医療の現場における多様な経験を積む機会となっています。
【ねらい】
甲賀・湖南保健医療圏内での基幹病院で実習することにより、地域医療の重要性を理解し、地域医療を担うために必要な診療能力を身に着けるべく、患者のもつ問題点を的確に抽出し、初期診療を中心とした診断治療手順を習得するとともに、急性期から慢性期・終末期・在宅医療から介護に至る地域医療の一連の流れを理解する。
【学習目標】
- 学生として病院内での振る舞い、かつ医療人として患者や家族への接し方を身に着ける。
- 指導医へ自ら質問を行い能動的に学ぶ能力を身に着ける。
- 問診から診察により問題点を抽出できる。
- 必要な検査を想起できる。
- 地域医療の特徴と課題を述べることができる。
関連協定書等
- 滋賀医科大学地域医療教育研究拠点に関する協定書 令和2年2月13日締結
:本学、公立甲賀病院事務組合の二者による協定