日程
2022.4.26
「文部科学大臣表彰科学技術賞の受賞について ―マイクロ波手術機器の開発―」に関する記者説明会を開催しました
本学革新的医療機器・システム研究開発講座の谷 徹特任教授、同講座の山田 篤史特任准教授、外科学講座の仲 成幸客員教授の3名が、マイクロ波手術機器開発の業績を認められ、文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞しました。
本件について、令和4年4月26日(火)、谷 徹特任教授と山田篤史特任准教授から、報道機関等3社に対し、記者説明会をオンラインにて開催しました。
オンライン記者説明会では、マイクロ波手術機器を使用することによる効果などを動画や図を用いて説明が行われました。
本件の詳細(プレスリリース):https://www.shiga-med.ac.jp/sites/default/files/2022-04/release_0.pdf
POINT
・手術支援エネルギー機器を輸入に頼る中、世界で初めてマイクロ波で動作するハサミ型と鑷子型機器の開腹用と鏡視下用を製品化してマイクロ波を本格的に医療分野に導入。
・開発は公的資金の支援を受け、大学単独の機関特許を約30件出願。ライセンシング企業を立ち上げ、寄附講座「革新的医療機器・システム研究開発講座」を設立し開発してきた。
・マイクロ波では凝固する際に従来品と違い煙やミストがほとんど出ず、焦げ付きもなく、加温のオンオフが即座に出来る。作業部をハサミの刃形状としたので、エネルギー照射を集中でき、小出力で血の出ないハサミとなり止血・切断が途切れずに可能となった。
・クリアーな術野を提供し、安全かつ手術時間も短縮され、患者さんへの侵襲、医療人への負担が少なくなり、手術予後の改善も期待される。
・本邦発の海外展開できる機器開発は医療機器分野へのマイクロ波本格導入にもなった。
・医-工連携推進政策を実現し、医科単科大学での医-工連携推進の可能性を示せた。