日程
2016.05.28
第39回解剖体納骨慰霊法要・納骨式を執り行いました。
5月28日(土)午前10時30分から、比叡山延暦寺阿弥陀堂においてご遺族、ご来賓、しゃくなげ会会員および学生、教職員総勢約400名が参列し、第39回解剖体納骨慰霊法要が執り行われました。
法要の中で、塩田学長から、今回お祀りした43柱の御霊及びご遺族に対し、慰霊と感謝の意が述べられるとともに、解剖学実習は学生自らの目と手で人体の構造を詳細に観察し、人体の複雑さと精巧さを理解する非常に貴重な授業であり、また、倫理教育上も大きな意義を持ち、ご遺体に接して解剖させていただくことにより、全ての学生がご献体いただいた方々の尊い御遺志に対し深く感謝し、医療人として高い倫理観を備えた立派な医療人になる覚悟を新たにするための大切な授業であると述べられました。
続いて、学生代表の生野泰彬さんが、ご献体いただいた皆様は生涯に亘って私たちの師であり、解剖学実習を通じ医療人としての道を歩む責任の重さを感じ、故人のご遺志を胸に医療を通じて社会貢献をしていくことをご霊前に誓い、故人のご冥福をお祈りしました。
法要に引き続き、故人(献体者)に対する文部科学大臣の感謝状を学長からご遺族代表にお渡しし、併せて、学生の手によりご遺骨をお返ししました。
また、午後からは比叡山横川の大学霊安墓地において、ご遺族、ご来賓、学生等の参列の下に、納骨式が執り行われ、分骨いただいたご遺骨が納骨堂に安置されました。
当日は穏やかな気候のもと、たくさんのご遺族が大学の霊安墓地を訪れられ、鮮やかに咲いたしゃくなげの花を眺めながら、故人を偲んでおられました。