本学学生の起訴を受けた本学の対応状況について
6月9日(木)、本学学生3名が強制性交罪により起訴されましたことは、極めて遺憾であり、大変重く受け止めております。被害に遭われた方とそのご家族、関係者の皆様には、あらためて深くお詫び申し上げます。また、本学関係者の皆様におかれましても、ご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
起訴された本学学生3名に対しては、今後、裁判の動向を注視しながら、確認できた事実に基づき、厳正に対処することとしておりますが、事件発覚後、二度とこのような事件が起きないよう、再発防止の徹底に向けた取組みに着手しており、本学のこれまでの対応状況について、ここにご報告いたします。
(1)セクシュアル・ハラスメントや性暴力等に関するアンケート調査の実施
まずは本学におけるセクシュアル・ハラスメントや性暴力等の実態を把握することを目的として、学生のみならず教職員も含めた本学の全構成員を対象とする「セクシュアル・ハラスメントや性暴力等に関するアンケート調査」(回答期間:令和4年6月10日(金)~6月24日(金)まで)を実施いたしました。なお、再発防止策の検討にあたりまして、現在、調査結果の集計・分析を行っており、分析結果については後日公開する予定でございます。
(2)全構成員を対象とした研修会の開催
令和4年6月17日(金)から7月26日(火)にかけて、全ての学生及び教職員を対象として、「セクシュアルハラスメントと性犯罪防止研修」(講師:公益財団法人21世紀職業財団 客員講師)を計7回開催いたしました。研修会では、セクハラや性犯罪となる行為、加害者や被害者とならないために意識すべきこと及び様々な場面にひそむリスク等について、具体的な事例を交えて解説し注意喚起を行うことで、セクハラや性犯罪を決して許さないキャンパス風土を構築するための機会といたしました。
今後も再発防止の徹底に向けて各種の取組みをさらに展開し、学生・教職員に対して継続的かつきめ細やかな啓発活動を実施してまいります。
令和4年8月5日
国立大学法人滋賀医科大学長 上本伸二